戻る

喋る本と喋らない少年

境井ラク

雨の降りしきる街で少年は、何年も父の帰りを待っていた。 「いい子で待ってればお父さんは帰ってくる」 そう信じ、今日もふたりの「思い出の場所」である廃墟を訪れると、瓦礫の中から聞き覚えのある声に呼びかけられる。 無我夢中で瓦礫を掻き分けた先に見つけたのは、一冊の本だった。 (今作は2025年9月開催「COMITIA153」で発行した同人誌「喋る本と喋らない少年」の電子版です。)

投票する

※本日分の投票は完了しています

             試し読みはこちら